ウェザーマップには自分と違う視点で気象を見ている人がいるから成長できる


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高野 雄紀(たかの ゆうき)さん 気象予報士・東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻(在学中)
高校1年生の時に気象予報士に合格した高野さん。大学院でも気象学を学びながらインターンとしてウェザーマップに。現在担当されている社内の気象予報士向けの業務支援システム開発の仕事などについて伺いました。


大学院で大気海洋分野を専門として学びながら、ウェザーマップのインターンを

――なんと高校1年生の時に気象予報士の資格を取得されたんですね。
はい。中学の地学の授業がきっかけで気象に興味を持ち始め、高校1年の夏に3回目の試験で合格しました。学科試験の勉強は過去問を解くなどして独学で勉強し、実技試験の対策としては講習会を受けたりしました。

――現在は東京大学大学院で理学系研究科地球惑星科学専攻に在学されていますが、どんなことを学んでいらっしゃるんですか?
地球惑星科学専攻は、地球の内部から宇宙空間まで幅広い領域について研究しています。私はその中で大気海洋分野を専門としています。天気予報に使われるモデルと似た大気大循環モデルを使い、シミュレーションを行うことで、雲・放射・エアロゾルといった要素が気候に与える影響を調べたりします。またさまざまな衛星から得られる多くの観測データを使って、これまで調べることができなかった現象やそのメカニズムを研究したりもします。


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<文科省主催「第4回サイエンス・インカレ」JST理事長賞受賞しました>
――2014年からはインターンとしてウェザーマップに。入社のきっかけは?
ずっと予報士の資格を生かしたいと考えていました。当時所属していた気象予報士学生会にウェザーマップでアルバイトをしていた方がいて、その方が辞めるタイミングで新しくバイトを募集していたので応募したんです。

気象学だけでなく、数学・物理学・統計学・プログラミングの知識を駆使して

――ウェザーマップでは現在どのような仕事を?
現在は主にエンジニアとして社内の気象予報士のみなさんに使ってもらうツールを作っています。この開発の仕事の傍らニュースサイトに配信する天気予報動画作成の仕事も行ったり、その中で自分が作ったツールを使って不便な点を改良したりもしています。
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――気象学の知識だけではできない仕事内容ですよね。プログラミングの知識はどこから?
そうですね、私の仕事は幅広い専門性が求められ、大学教養程度の数学・物理学・統計学、それに気象学やプログラミングなどの知識が必要となります。プログラミングについては、勉強という訳ではないのですが、大学でゲームを作るサークルに所属していたので、ある程度の経験はありました。使い勝手のよい“軽い”ツールを作るためには、計算量やデータ量を削減する必要があり、これらの知識を駆使してがんばっています!

気象以外にバックグラウンドとして何か強みを持っておくとチャンスは広がる

――気象に関する仕事に就くには、未経験者でもチャンスはあると思いますか?
どのような仕事を担当するかにもよりますが、業務に固有の知識は誰もが入ってから学ぶので、最初は誰もが未経験者、スタート地点は一緒だと思います。ただ、気象以外にバックグラウンドとしてなにか強みを持っておくといいと思います。
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――気象の仕事に就いてみて、どんな成長を感じますか?
気象というのは自然が相手です。身近な気温の変化から全体的な気候変動まで扱うことになるため、非常に多くのことを勉強する機会があります。またウェザーマップにはさまざまなバックグラウンドを持った方がいて、同じ気象でも自分と違う視点で気象というものを見ている方もいる。こうした恵まれた環境なので、自分の専門に偏ること無く成長できると思います。

――気象業界を目指す方にアドバイスはありますか?
気象というのは数学や物理とはやや異なっていて、答えが厳密に決まるものでありません。だから、ある程度アバウトに物事を考えることができつつも、物理法則に基づいて論理的に本質を掴む能力が必要だと思います。気象業界に入ってからでもよいですが、現象と理論をバランスよく学ぶことが重要だと思いますね。


131_7D2L0345高野 雄紀(たかの ゆうき)さん

もともと物理に興味があったが、中学での地学の授業で、天気が物理法則で表されることを知り、気象に関心を持つようになる。その後、高校1年次に気象予報士資格を取得。現在は、大学で気象学を学ぶ傍ら、原稿作成業務や社内向けシステムの開発業務に携わる。

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