気象予報士の仕事は多岐にわたります。たとえば、放送局であれば、キャスターとしての出演、天気予報番組の制作サポート、報道番組での天気ニュースのデータ集め・情報の裏取り・原稿作成などがあります。また、その日のニュース内容を決める報道会議で、災害・予報に関するレクチャーをしたり、荒天の映像を撮るためにカメラをどこに出せば良いかのレクチャーをしたりすることもあります。
最近では、インターネットでの情報配信や気象ニュースの配信も増えています。速く、正確にということはもちろんですが、荒天の原因を解説として盛り込み、さらに、それを分かりやすく噛み砕くことなどは、気象の専門家ならではの仕事と言っても良いのではないでしょうか。
また、企業や自治体などに、ピンポイント的な予報を伝える仕事もあります。天気予報はインターネットで誰でも見られる時代ですが、顧客が予定通りに業務を遂行できる気象条件なのか、イベントを安全に開催できる天気なのかなど、予報を一見しただけでは読み取れない部分を伝える、コンサルティング的な仕事です。
今後、気象情報の種類が増えたり、情報伝達ツールが増えたりすることで、気象予報士の仕事範囲はさらに広がる可能性が見込まれます。