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渡邊 正太郎(わたなべ しょうたろう)さん(気象予報士/システムエンジニア)
大学1年で気象予報士の資格を取得し、翌年からTBSウェザーセンターでアシスタントを務めていた渡邉さん。
現在はウェザーマップでシステムや独自予報の開発などに携わる渡邉さんに、
気象予報士に興味を持ったきっかけや、これまでの歩みについて聞いた。


受験勉強の反動から「好きなことをやろう」と大学1年で予報士試験に一発合格!

――渡邊さんは大学に入学した年に気象予報士試験を受けられたとか。きっかけは何でしたか?
昔から天気予報を見るのが好きで、地学にも興味があったので、進学先を経済にするか地学にするか迷いましたが、地学は自分で学ぼうと決め、大学入学後は受験勉強の反動から「好きなことをやろう」と気象予報士に挑戦することにしたんです。
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――どのように勉強されたのでしょうか。
大学の地学の先生のご好意で、夏休み中に試験の過去問や資料が置いてある部屋を開放されていたので、試験までの1カ月間、ほぼそこに毎日通って勉強していました。基本的には過去問を解いて、わからないことがあれば先生に聞いたり、ネットで調べたり。環境には恵まれていましたね。あとは時間を区切って集中して効率的に勉強することを意識していました。
――クリア講座についてはどう思われますか?
私は多少地学の知識があったので、試験勉強も楽しんで行っていましたが、ゼロから気象について学ぼうという方にとっては、業界で活躍している人がみっちり指導してくれる環境は本気で学ぶ後押しになると思うので、ぜひ活用されることをお薦めします。


ここでなら自分の学んだこと、得意分野をそっくり活かせると思いました

――気象予報士資格を取得してからは、どうされていましたか?
その先生からウェザーマップを紹介され、TBSウェザーセンターでサポートのアルバイトを始めました。週1回夕方に放映される天気予報に向け、気象庁から送られてくる観測データをチェックし、ディレクターや出演者向けにネタづくりの準備をする仕事です。社会部で「今日は気温が上がった」などのニュース原稿を作成する際には、データ提供を行っていました。
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――卒業後、改めてウェザーマップへ入社することを決められたのですね?
ウェザーセンターのアシスタントとして約5年携わり、大学院では統計学を使って気象データと掛け合わせた研究をしていました。現場にいると、「もっとこういうものがあればいいのに」と使う人のニーズがわかるようになるんです。自分でも「あったら便利だな」と過去のデータを検索できるシステムを自作していましたし。ここでなら自分が研究したこと、得意な分野をそっくり活かせると思ったんです。


各自の得意分野を活かしながら、幅広い領域に取り組むことができます

――気象を研究するうえで、一番面白いところはどの部分ですか?
気象データは刻一刻と変わるので、年間の周期はあっても、同じものがなく、常に違う状況を見られることです。
――ウェザーマップの開発職の業務で気象予報士の資格は必要でしょうか?
当社の開発職には資格取得者が多いですが、業務自体は資格がなくても十分対応できると思います。天気予報を見ない人はいないと思いますが、扱うデータはすべて気象関係ですので、興味がないとつらいでしょうね(笑)。
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――どんな方が御社のシステム開発職に向いていると思いますか?
気象全般に興味があるのは当然として、そのうえで、何か得意分野を持っている方がいいですね。私の場合は統計学ですが、その人なりの得意分野を活かしながら、常に「こうしたらよりよいものができるのでは」と工夫していく熱意のある方なら、一人ひとりが任される領域も大きいので、自由に様々なことに取り組めると思います。

(2018年1月掲載)


042_5D3L0143渡邊 正太郎(わたなべ しょうたろう)さん

横浜市生まれ、千葉市育ち。大学1年次に、決められた内容を勉強する大学入試の反動から「好きなことをやろう」と予報士試験を受けることに。2003年の涼しい夏のおかげで無事に合格。
その時、お世話になった先生からウェザーマップを紹介してもらい、翌年からTBSウェザーセンターのサポート業務を始める。大学院卒業後の2009年に入社し、学生時代に学んだ統計学を活かし「さくら開花予想」や独自予報の開発を担当している。

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