野球部時代、部員のみんなに伝えた雪の予報が外れていなかったら、僕は気象予報士になっていなかった


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小林正寿(こばやしまさとし)さん(気象予報士)
教員を目指す夢と迷いながらも、大学卒業間際にクリアに通うことを決めた小林さん。
気象予報士になりたいと思ったきっかけから、合格後に気象キャスターデビューするまでを詳しく語ってもらった。


教員を目指す中、ずっと心にモヤモヤと残っていた「気象予報士」に挑戦したい気持ち

―小林さんが気象予報士になろうと思ったのは、ある“デマ事件”がきっかけだったとか。

はい(笑)。野球部に所属していた中学生時代のとある冬の練習日。テレビで見た雪予報を部員に伝えたところ、予報が外れ、その日はなんと晴れ……。それ以来、“デマ”というあだ名がついてしまったんです。雪が降れば練習が軽めになるので、みんな喜ぶと思って伝えたんですが(苦笑)。その後、友達に気象予報士が天気予報をしているということを教えてもらい、それ以来気象予報士という存在を少しずつ意識するようになりました。野球をやっていなかったら、そしてあの日予報が外れていなかったら、僕はここにいないですね。ちなみに、関東の雪の予報が非常に難しいと知ったのは、もちろんこの世界に入ってからです(笑)。

―そのきっかけから、どのように勉強されたのですか?

本格的に気象予報士を目指そうと思ったのは、大学卒業間際です。野球の指導者になるという目標もあったので、教育実習を経て教員免許を取得しましたが、心の中でモヤモヤとしていたのは気象予報士……。「理系じゃないから」と敬遠していましたが、野球で言うと“敬遠”は“逃げ”。「ここで逃げてしまったら教員になったとしても良い指導ができるはずがない。ここは勝負するしかない!」と考え、大学卒業間際に思い切ってクリア入学を決めました。クリアに通って良かったことは、勉強の方法や要点を教えていただけたこと、大の苦手としていた物理や数学も一から丁寧に教えていただけたことです。

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―ほかに就職活動はされなかったのですか?

幼少の頃から、自分が会社員になるというイメージが不思議となかったので、一般企業の就職活動は行いませんでした。高校時代は恥ずかしながら目標を見失い、グレてしまっていました。自分のようにグレてしまった生徒の気持ちの分かる教員になって、野球の指導者になりたいとも思っていたので、大学在学中に教員免許を取りました。気象予報士試験の勉強と教員試験の勉強を並行してやっていましたね。


クリア登録後、早々に気象キャスターのチャンスが巡ってきた!

―気象予報士に合格されてからは?

合格後は速やかにクリア登録(現:応援ナビ)をしました。原稿業務の募集があるとのことで、登録後すぐに声をかけていただきました。その後、週一日の勤務で原稿業務を始めましたが、それだけではさすがに生活できるわけもなく、アルバイトを探していました。そんなとき、「TBSニュースバードのキャスターをやってみない?」と声をかけていただいたんです!……でも、僕はなんとそのお話を断ってしまったんですよ。

―え!?なぜそんなチャンスを断ったんですか?

僕は20代前半の男性の気象キャスターなど見たことがなかったのと、「おじさんになったら自分もテレビにでるのかなー」くらいにしか考えていなかったのです……。今思うと、ゾッとします(苦笑)。でも翌日、もう一度打診をいただき、オーディションを受け、ウェザーマップに入ってから約2か月後に『TBS二ュースバード』で気象キャスターとしてデビューを果たすこととなりました。その後、TBS『ひるおび!』やNHK総合『あさイチ』、関西テレビ『FNNスピーク』等に出演させていただくこととなります。

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―情報番組や報道番組で気象キャスターをされた小林さんが、気象キャスターに向いていると思うのはどんな人ですか?

意外と思われるかもしれないですが、「地味な作業が好きな人」ですかね。華やかな世界だと思われがちですが、気象キャスターもテレビに出るのはほんの数分。あとは天気図を解析したりニュース向けの原稿をチェックしたりと、地味な作業の連続です。予報精度の向上などに伴い、知識を常にアップデートすることも重要なので、引退するまで勉強の毎日です!


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小林正寿(こばやし まさとし)さん

茨城県出身。気象予報士を目指したきっかけは、野球部に所属していた中学生時代、とある冬の練習日。テレビで見た雪予報を部員に伝えたところ、予報が外れ、その日は晴れ。それ以来あだ名は『デマ』。自ら予報したいという思いが強くなり、専修大学卒業後、2012年に気象予報士となる。2013年からウェザーマップに所属し、お天気キャスターとして、「TBSニュースバード」や「ひるおび!」などに出演。目標は、日本一思いやりのある気象予報士。

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