誕生日が空の日なので、お天気キャスターの仕事は運命です!


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2015年11月からウェザーマップの専属気象予報士として各メディアで活躍中の久保井さん。約5か月間という短期間で難関資格に合格した秘訣や、天気を伝えるプロとして心がけていることなど、たっぷりと語ってもらった―――


楽しそうに仕事をしている先輩たちを見て、私も天気を伝えるプロになりたい!

―もともとアナウンサーとして活躍されていた久保井さんですが、気象予報士になりたいと思ったきっかけは何ですか?

 大きなきっかけは二つあります。まず一つは大学時代、自分の誕生日(9月20日)が「空の日」だということに気づいて、それからとても空が気になるようになったんです。単純ですよね(笑)。
もう一つは、仕事を続けるうちにアナウンサーとして自分の専門分野を作って、“何かを伝えるプロ”になりたいと考えるようになってきたんです。それで昨年の年明けぐらいから、気象予報士の勉強を始めるか迷っていました。

―迷っていたというのは…?

 実は以前、長野放送のアナウンサー時代に一度挫折しているんですよ。当時、情報番組のお天気コーナーを担当していたので、本を読んだりして少し気象の勉強をしていて、勉強するうちにあわよくば気象予報士の資格を取りたいと思って……。でもいざ資格の勉強をしてみたら、どうやったら理解できるのかわからないという世界が広がっていたんです(笑)。「難しすぎる、これは絶対無理だ!」と思って、その時はもうすっぱりとあきらめました。本も全部捨てて(笑)。
 それでもやっぱりずっと気象の世界には興味があったので、昨年実際に二人の気象予報士の方にお会いして話を聞いてみたんです。二人とも今は気象に関するお仕事をされているのですが、本当に仕事が楽しそうで! 楽しそうに仕事をしている姿をみて素敵だなと思い、私もチャレンジしてみようと決意しました。


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添削してもらうことで、理解が深まった試験勉強

―スクールに通ってよかったことはありますか?

 気象予報士の試験は、学科試験と実技試験に分かれています。学科試験はマークシート方式なのですが、実技試験は論述形式です。実技試験は、総得点が満点の7割以上取れればいいのですが、自分で勉強していても、この回答だと何点もらえるか、なぜこの点数もらえるのか、ということがわからないんです。添削をしてもらってこそ理解が深まる勉強だったので、私はスクールで学べてよかったです。
 それともう一つ、気象仲間ができたこともメリットでした。気象予報士って、資格としては有名なんですけど、同じ難関試験と言われている弁護士や司法書士などの資格よりも、受験者数が圧倒的に少ない。だから、なかなか同じ目標を持った仲間に出会うことがないんですよ。スクールで一緒にがんばる仲間ができたことは、モチベーションを保つためにも本当に大きかったですね。

―そして昨年8月末の試験で、一発合格!

 本当にこの約5か月間、これ以上できないっていうくらい勉強したので合格できたんだと思います。裏技を使ったわけではなく、単純にすごく勉強したんです!
 最初は気象学の公式を見ただけで頭痛がするくらいでしたが(笑)、勉強するうちにどんどん気象って面白いなと思うようになり、難しい公式にもだんだんはまっていきました。
 仕事をしながらだったので、そんなに勉強時間を取れない日もありましたが、10分でもいいから毎日気象の勉強に触れるようにしていましたし、仕事の移動中もたとえ見る時間がなくても常に参考書などでパンパンの荷物を持ち歩くようにして、“私は今、受験生なんだ!”という感覚を常に持つようにしていました(笑)。もともと図書館にこもるのが好きで、オフの日は朝10時から夜10時まで日比谷図書館で勉強していましたね。

―そこまで頑張れたのはどうしてですか?

 気象予報士って、その先の広がりがとても大きい資格だと思ったんです。例えば、農業や経済など、生活にまつわる様々なことが気象と強く関係があります。気象学の知識をつけると、試験に受かった後、もっと楽しくなるって思うと頑張れました。「合格がゴールじゃない」と思っていたので、早く合格して、その先の世界に行きたかったんですよね。

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